不動産鑑定士の仕事とは何か?

不動産鑑定士の仕事とは何か?

公共からの依頼が多い

不動産鑑定士が土地や建物の価値を調査することはご存じでも、それがどうしてビジネスになっているのかをご存じない方も多いかと思います。

それは不動産鑑定士自身も自分たちの業務PRが下手で、ニーズをもとに商品開発をして市場に売り込むというより、依頼がくるのをじっと待つタイプであるからかと思います。

そして、不動鑑定士全体では①地価公示②地価調査③相続税路線価④固定資産税評価などの公的評価と国や地方自治体や裁判所などから依頼されることが多く、これらが主要な業務となっているためなかなか直接に皆さんの目に触れることがないのがその大きな理由だと思われます。

そして不動産鑑定は依頼者がいますが、その依頼者の希望にそった価格を出すというわけでなく、客観的に見て妥当性のある価格で査定します。

それがさらに民間では活用しがたく、公共依頼を中心に業務が行われてきた理由になるかと思います。

 

民間からの依頼の場合

現在でも地方ではこの公共からの依頼が中心だと思いますが、近年は次第に民間からの依頼も増えていると思います。

特に都市圏においては、J-REITの物件が客観的にどのくらいの市場価値があるかを知るために鑑定評価を行うことは必須になっていますし、ファンドのなどの投資判断やM&Aなどのおいても活用されています。

そして賃料増額訴訟、遺産分割請求、立退料などの裁判における場合や、法人から個人へ譲渡する資産の売却金額の客観性を証明する場合にも不動産鑑定評価書が活用されます。

やや首都圏に集中傾向がありますが、不動産の利用が複雑化や高度化するなかで評価方法と評価対象となる不動産も大きく変わってきました。

今後も民間からの依頼は多様化する傾向にあると思います。

 

不動産鑑定士のスキルが役立つ場面

また、鑑定評価書という報告書を作成し、不動産の資産価値を調査するという業務でなく、その調査能力を活用し、「土地をどうやって活用すべきか」とか「最適な不動産投資の方法は」などのコンサルティング業務を多く請け負う不動産鑑定士も出てきています。

今後は「空き家や空き地対策専門」とか「海外不動産専門」とか「投資不動産専門」など分野を特化してより専門性を高める必要性もあるのかも知れません。

さらに近年はネットで業務が完結するような仕事も増えると、不動産鑑定士のみならず、不動産そのものの価値もどうなるかわからない今日ですが、それでも不動産があるから生産活動や収益を生むことができる人や企業も多いと思いますので、当面は我々の仕事も、そのニーズに変化に応じて発生すると思います。

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