コラム

発見コラム「田井の目」

不動産鑑定士の目線で見る世の中はちょっと違う?!

2010/08/08

子供が棄てられ老人が行方不明の国

お盆休みになり、みなさんも海や山へレジャーに忙しいこの頃です。少々景気も回復基調にあるのでしょうか、大きな金額は使えないにしろ「プチ贅沢」なんて言葉もはやり始め、金額に見合った付加価値のある商品は売れ始めているようであります。

このように明るい話題もある一方、親が子供の育児放棄をしてマンションに閉じ込めて死亡させたり、100歳以上の高齢者で行方不明者が全国であとからあとから出てくるなど、一般的な家庭環境にある人間にとっては理解不能で心が痛む事件が相次いでいます。

これらの事件が起こる原因として「家庭のあり方の変化」や「地域コミュニティーの欠如」なんかが指摘されています。なかなか家族のあり方までは踏み込めないですがせめて住民同士ではお互いに助け合うことを目的として作られているものとして「子育て支援マンション」や「高齢者向住宅」があるように思われます。特に子育て支援マンションについて墨田区が地方公共団体として初めて基準を制定しその高まりが徐々に全国に広がっているようです。

施設のハード面としてはそれぞれ設置の基準や内容は多少違いますが、ソフト面としては住民間のコミュニケーションを大切にして子育てのストレスや年齢を重ねることへの不安を解消することを目的としているようです。

今まではプライバシーを重視して共同住宅は建てられていましたが、今後はそのマンションの住民相互が把握しあい「最近○○号さんの子供見ないわね-」とか「○○号のおばあちゃん元気かしら」なんて会話からこれらの事件を防げるようになるかもしれません。

ただこれらのマンションは上記の設置基準をクリアするため結果的に”r立派な”マンションが多いようです。従ってこんな立派なマンションに住めるのは、父親はもちろん母親も年収の安定した職業についている両親がいて世帯収入が高く、場合によってはそのマンションを購入するために良好な関係にある親世帯からの援助があるなどよりよい家庭環境を持つものが地域社会にも守られ健全に育っていくでしょう。

その一方でなにかの人生の躓きで一度そのレールを外れてしまった場合は、なかなかその差を埋めることが出来なくなってしまうのかも知れません。

住民限定のガーデンで楽しくバーベキューパーティーを行っている大規模マンションの一街区向こうの古びたマンションでは身よりのないお年寄りや親が帰ってこない子供たちが窓から眺めている状況がそこかしこにみられる。。。日本はそんな国になってしまうのでしょうか?

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