コラム

発見コラム「田井の目」

不動産鑑定士の目線で見る世の中はちょっと違う?!

2012/11/28

それは消えゆくキャンドルのように。。

ちょっと前に赤プリこと赤坂プリンスが閉館することがニュースになり私もコラムで書かせて頂きましたが、最近また「建物が縮んでいる」ことで話題になっているようです。

といってホントにビルが縮むわけではなく、大成建設さんが開発されたテコレップ(Taisei Ecological Reproduction System)という解体工法により、ビルが少しづつ解体されているからのようです。

この工法によると、既存の屋根をいかしたまま外壁を覆い、その中で内部を分解し、ワンフロア壊すごとに徐々に下に下げていくようです。従って外観上にはほとんど変化がなく、まさに縮んでいくように見えるようです。そして屋根付きの現場なので天候に工期が左右されないし、解体現場を覆うのでほこりや騒音も軽減され、環境にやさしいというメリットがあるようです。

なるほど-徐々に壊して下げていくのは理屈では分かるのですがそれを実現する工法が生み出せるというのが素晴らしいですね。

確かに結婚式やデートなど多くの人の忘れ難い思い出が詰まっていて偉大な建築家が設計したホテルが、ドカーンとクレーン車で釣った鉄球であっという間に壊されてしまうと、なんだか思い出までも壊されてしまうようであります。

しかしこの工法を採用することで、外観はそのままにひっそりと小さくなっていく様は、まるで若かりし日の思い出を灯すろうそくが少しづつ小さくなっていくようで、たくさんの思い出がある人にとって”やさしい工法”であるような気がしますね-。

解体後は再開発で新しいビルやホテルの複合施設が出来上がるようですが東京に行った折には消えゆく様子と、姿を変えてまた地上からにょきにょきと生えてくる様子を見てきたいと思います。

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