コラム

発見コラム「田井の目」

不動産鑑定士の目線で見る世の中はちょっと違う?!

2012/12/05

公共施設の老朽化に対応する方法とは?

今月2日、山梨県の中央自動車道・笹子トンネルで天井板が崩落するという恐ろしい事故が起きてしまいました。

現在いろいろな方面からその原因の究明がなされているようですが天井をささえるつり金具が老朽化したからという報道がなされています。

私もマンションの住民や都市で生活する人が高齢化していくことで住居や社会資本が対応できなくなってきていることをコラムで取り上げました。「2009.5.31 都市が老いていく。。。」

しかしヒトでなくモノ自体が老いる問題、すなわち1960年代から70年代の高度経済化社会時代に急速に整備された社会インフラが50年近く経過して一斉に老朽化することによる問題点も以前から指摘されていたようです。

思い起こせば確かに水道管が破裂して道路が陥没したり、東京の九段会館が東日本大震災で天井が落ちてしまう事故があったりしました。

個人的な感覚ではこれらは偶発的な事故という捉え方でしたが、このトンネル事故のようなことが起き、それがすべての老朽化した公共施設に内在しているリスクだと思うとそこらに出かけることさえ恐ろしくなってきます。

このような問題に対し、東洋大学の根本教授は「シティ・マネジメント」という考え方でその解決方法を提唱されています。(添付資料参照)

これによると都市を合理的に活用し無駄を省くために、例えば市民ホールなどの大型施設は近隣市と共有で使うとか、地域住民で活用される公民館、学校、地区図書館などは一体化し施設の多機能化を図るなどして公共資産をスリム化をします。そして社会インフラについては、道路に穴があいてから補修するのでなく、あかないようにメンテナンスすることに注力する方法で公共投資のコストを減らす考え方のようです。

提案そのものはごもっともですが、現在でも保守点検工事とかの名目でよく高速道路が通行止めになったりしているので、なぜ端緒を見つけられなかったのかは素朴な疑問として残るとこです。

管理不足問題が老朽化問題がにすり替えられないように注視することが大事ですがそれでも対応できない老朽化問題に対して新たな発想をもって対応するしかなさそうであります。

【関連資料】
添付資料 シティマネジメントについて (PDF:330KB)

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