コラム

発見コラム「田井の目」

不動産鑑定士の目線で見る世の中はちょっと違う?!

2012/12/14

物流施設がアツいワケ

REITが高値圏域で推移しているようですが物流倉庫への大型投資が投資マネーを吸引しているようです。そしてその背景としてネット通販が盛んになり、より早く届けるためにはより消費地へ近い場所に物流倉庫が必要となり需要が高まっているからだそうです。

一昔前には倉庫という不動産の形態は、道路や港湾などへのアクセスはいいが、住宅や商業施設のニーズがない場所で、建物そのものも雨露をしのげればよいなんて言っていましたがだいぶ様相が変わってきたようです。

そういえばあるビジネスフェアに行って倉庫会社のブースをのぞいてお話しを伺ったときに、今の倉庫は保管するものの出入庫がITで管理できたり、それが医薬品だったら薬の種類により温度が変化すると効能に影響がでてきてしまうので厳重な温度管理ができたり、また食品だったならHACCPの基準を満たす衛生状態が維持できるように壁や床に抗菌効果がある材質を使うなどして、それぞれのニーズに対応しているなんて話をしていました。

そうなると今後は立地に加えて、“なにが保管できる倉庫か”ということが重要になり、それによって賃料も変わるわけですから、我々不動産鑑定士が倉庫の資産価値を査定するには、保管する動産の価値を知らないと賃料が導きだせないようになるのかも知れませんね-。

さらに注目すべきは今回上場する主な投資家がシンガポールなどの外国の投資法人が中心であることです。我々日本人が、不景気だ不景気だといって嘆いている間に、十分な市場分析を行い、着実に次世代のニーズをとらえて、実行していく判断力や実行力は見習わなくてはならないな-と思います。

【関連資料】
2012.12.7 日経新聞より (PDF:89KB)

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